セサミンの効果・効能

セサミンのアレルギー注意点

サプリメントや健康食品は医薬品ではなく食品の位置付けだから、どんな摂り方をしても構わない、というわけではありません。

ゴマに含まれる成分「セサミン」を含め、どんなサプリメントや健康食品であっても、間違った使い方をすれば、健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。

この記事では、セサミンを摂取する時の注意点について解説します。

セサミンを摂取する時に注意すべきアレルギー症状

セサミンはゴマから抽出される天然由来の成分のため、医薬品のような副作用を心配することはまずありせん。しかし、一部の食物アレルギーには注意する必要があります。

消費者庁では、食品に含まれるアレルギー物質のうち、過去に一定の頻度で健康被害が見られた20品目程度を表示することを推奨しています。平成25年9月には「ゴマ」も推奨表示の対象に指定されています。

セサミンを摂取する際には、過去に「ゴマアレルギー」の指摘を受けた人や、ゴマの入った食品を食べて異変が起こった人などは、念のために注意が必要です。

また、セサミンを摂取していて、体調に何らかの異変が起こった人も、症状の程度に関わらず、速やかに摂取を中止して医師に相談するなどの対応が必要です。

念のために“交叉反応”にも注意が必要

食物アレルギーには、アレルギーが起こる食品に似たような種類に属する食品を摂った時にアレルギー反応が起こる場合があります。これを「交叉反応」といいます。

例えば、蕎麦と小麦、ピーナツとクルミ、エビとカニなどの似ている食品で、どちらか一方にアレルギー反応があれば、もう一方でもアレルギーが起こる可能性が高いことが指摘されています。

ゴマに近いアレルギー物質としては、ピーナッツやライ麦などが挙げられます。 何らかのアレルギー症状がある人は、セサミンを摂取する時に、注意した方が安心です。

セサミンの摂取によって下痢の症状が起こる?

セサミンはゴマに含まれる天然成分ですが、サプリメントに含まれるセサミンと同じ量を、植物のゴマから摂ろうとすると、数百粒~数千粒の単位で摂ることになります。

もちろんゴマを数千粒も食べられるわけはありませんし、ゴマをそのまま食べても殻が硬いため、過度に食べ過ぎれば消化不良を起こすでしょう。消化不良による下痢や腹痛などの症状が気になる人も少なくないのではないでしょうか? しかし、サプリメントなどに加工されているセサミンを使用法に従って摂取する限りでは、下痢やお腹がゆるくなるということは、実際にはほとんど心配する必要はありません。

ただし、もし下痢やおなかの緩みを含めて、何らかの異常が起こったのであれば、一旦使用を中止し、医師などに相談する必要はあります。

ごくまれに起こるアナフィラキシーショックについて

アレルギー症状には、極めてまれにアナフィラキシーショックという重篤な症状が生じることが報告されています。

アナフィラキシーショックは、急性アレルギー反応の一つで、呼吸困難や意識障害、血圧の低下などアレルギー物質によるショック状態が起こる重篤な症状です。

この症状が起こる確率は極めて低いのですが、可能性が全くの“ゼロ”と断言はできません。

この症状は食物に限らず、比較的安全性が高いといえる市販の医薬品、健康食品、サプリメントなどでも同様のショック症状が起こる可能性は、極めて低いもののゼロではありませんし、ハチやアリに刺されてこの症状が起こることも報告されています。

こうした症状を極度に恐れて摂取を控えることもありませんが、こうした症状が起こることもあり得ると、念のために頭の片隅にでも入れておけば良いでしょう。

セサミンを摂取する場合は、決められた使用方法を守ることが大切

セサミンをサプリメントなどで摂る時には、決められた摂取量や1日の摂取上限を守って使わなければなりません。

「たくさん摂取すれば効果が高くなるだろう」と考え、一度にたくさん摂取したり、1日に決められた回数以上に摂取してはいけません。

購入した商品などには、必ず「使用上の注意事項」が商品のパッケージなどに書かれてありますから、それを守って利用しなければなりません。

セサミンそのものによる極めてまれな症状を心配するよりも、むしろサプリメントの誤った使用法による健康被害の方がリスクが高いといえます。

どんなサプリメントや健康食品でも安全性を十分に考慮した上で、製造・販売されています。ただし、ごく一部の粗悪品が流通していることも事実です。思わぬ健康被害を防ぐためにも、信頼できるメーカーや商品を選ぶことも大事なことです。

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