セサミンの効果・効能

国産原料のセサミン

昔からゴマは健康にいいといわれます。セサミンはゴマに含まれる成分の一つで、強い抗酸化作用などがあり、アンチエイジングや高血圧、動脈硬化の予防など、私たちの健康を支えてくれるさまざまな働きがあります。

そんなセサミンはどのような原料から、どのような工程を経て作られるのか、ご存知でしょうか? この記事では、セサミンの原料や製造方法についてご紹介します。

ゴマの99.9%は外国産!?貴重な国産ゴマ

食に対する安全・安心の意識が高まる中、どのような食品であれ、原産地を気にする人が増えています。口に入れるものですし、自分だけでなく家族や周囲の人などに安心して食べてもらいたいという気持ちの表れだと思います。

日本で消費されるゴマのうち、国内産のゴマはわずか0.1%にも満たない状況です。私たちが食べているゴマのほとんどが外国産なのです。

もともとゴマの原産地はアフリカですが、今では世界各国で栽培されています。2016年の統計では、ゴマの原産国の1位は、ゴマのルーツでもあるアフリカのタンザニア、2位はインド、3位はアフリカのニジェール、4位は中国、次にミャンマー、ナイジェリア…と続きます。

やはり、原産国のアフリカでの生産が多いようですが、インドや中国、ミャンマーなどアジア圏での生産も増えています。

国産のゴマの生産地は?

国産のゴマのシェアは1%にも満たないのですが、逆に考えれば、とても貴重なゴマといえます。

2006年の農水省の統計では、日本のゴマの生産地は、1位は鹿児島県、2位は茨城県3位は沖縄県、4位熊本県、次いで山形県、愛媛県などとなっています。

その中でも1位の鹿児島県の生産量は、年間およそ72万トン。生産シェアは全国の70%以上にのぼります。さらに、鹿児島県での生産シェアの90%以上は、鹿児島県の「喜界島」で生産されています。

つまり、国産ゴマの最大の産地は、鹿児島県の「喜界島」ということになるのです。

喜界島のセサミストリート

喜界島でゴマの生産が盛んになった理由は、もともとはサトウキビを生産する農家が多かったのですが、サトウキビの栽培の合間にゴマが栽培できることや、獲れたゴマの品質がとても良かったため、サトウキビに次いで生産が拡大したということのようです。

また、喜界島はサンゴ礁でできた島で、土壌がアルカリ性のため、ゴマの栽培に向いていたこと、日照時間が長くゴマの成長に良い影響を与える環境などが相まって、ゴマの栽培がさかんに行われるようになったのです。

ゴマは収穫した後に、天日干しするのですが、付近の農家がいっせいに道端にゴマを並べ、天日干しする様子は、まさに「セサミストリート」と呼ぶにふさわしい光景を作るそうです。

国産原料を使ったセサミンの製造工程とメリット

国産のゴマで作ったセサミンは、生産量も少なく非常に貴重なものです。国内産のゴマの原価は外国産に比べ10~20倍もするというのですから、サプリメントなどに加工する場合でも、それなりに高額になることも覚悟しなければなりません。

また、殺虫剤や除草剤などの農薬を使わず、無農薬でゴマを育てるこだわりを持ったセサミンを原料としてサプリメントを作る企業もあります。

さらに、製造工程にもこだわりがあるようです。外国産のゴマからセサミンを抽出する場合、ほとんどは機械を使い、選別、焙煎、蒸し、圧搾、精製などの工程を経て、ゴマのエキスを抽出します。

しかし、国内産のゴマから作る場合は、それぞれの工程を人の目で確認しながら、繊細な作業によって、ゴマの良さを最大限に引き出します。国内産のゴマは産地だけでなく製造方法にもこだわりがあるのです。

外国産のゴマと国産のゴマから作るセサミンの最も大きな違いは「信頼」でしょう。手作業で種をまき、収穫し、伝統的な方法で加工する。全ての工程に人の目が行き届いています。

現在では外国産の原料であっても、厳しい品質管理のもとで製造されています。外国産だからという理由で品質が劣ることはないでしょう。コストも抑えられ、手頃な価格で製品を購入することができるメリットもあります。

それでもなお、国産にこだわり購入を希望する人がいるのは、何世代にも渡って受け継がれた「安心」・「信頼」があるからなのでしょう。そこには、パッケージの成分表示だけでは語ることのできない、特別な価値があるのかもしれません。

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