セサミンとビタミンEを同時に摂るのは正解?
世の中には数多くの健康食品やサプリメントが販売されています。その中でも、特に抗酸化作用が強く、ミドルエイジを中心に注目を集めているのが「セサミン」です。
これからセサミンを試してみようと考えている人や、すでにセサミンを利用している方へ、セサミンの効果をさらに高める方法についてご紹介します。
若返り効果も期待できる!?セサミンの抗酸化作用とは?
セサミンはゴマにだけ含まれる健康成分の一つで、正確には「ゴマリグナン」という成分に属します。ゴマリグナンは「抗酸化作用」が強く、細胞の酸化を抑制し、細胞の老化を防ぐ働きや、酸化によって生じる活性酸素を除去する働きなどがあります。
活性酸素は脂質と結びつき毒性の強い過酸化脂質を生じさせ、動脈硬化を引き起こす原因になるだけでなく、細胞や遺伝子を傷つけ、がん細胞を誘発する原因の一つとも考えられています。
そのため、老化を予防し、活性酸素を除去する高い効果があるセサミンに関心が集まっているのです。また、若返り効果(アンチエイジング)を期待するミドルエイジのファンも多いようです。
さらに、セサミンには次のような病気や症状を予防・改善する効果があると考えられています。
【セサミンの摂取により期待される効果】
- ・若返り(アンチエイジング)
- ・肝機能の改善
- ・アルコール代謝の促進(二日酔いの予防)
- ・血中コレステロールの改善
- ・脂肪の合成を抑制
- ・血栓の予防
- ・高血圧の改善
- ・脂質異常症の改善
- ・動脈硬化の予防
- ・がんの予防
こうしたさまざまな効果は、生活習慣病の発症や進行を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞など命にも関わる重篤な病気を予防することにもつながります。そのため、健康で長生きしたいという“健康長寿”を目指す人からも、特に高い関心が寄せられています。
セサミンの抗酸化力は「レドックス制御」に鍵がある
セサミンの抗酸化力を少し専門的に解説しましょう。もともと活性酸素はすべてが有害というわけではなく、体内に入ってくる細菌や毒素などを強い抗酸化作用によって死滅させる免疫機能の一つとして働いています。
本来は、必要な時だけ酸素を活性化させ活性酸素を作り、細菌などを攻撃し、必要がなくなったら元の酸素に戻すような仕組みになっています。これを「レドックス制御」といいます。
しかし、加齢やストレスなどによって、しだいにレドックス制御が正常に機能しなくなっていくため、活性酸素が元の酸素に戻らず、正常な細胞までにダメージを与えてしまうのです。これが老化や病気の原因になるのです。
セサミンには、このレドックス制御を正常に働かせる作用があり、必要な時に活性酸素を作り出すとともに、活性酸素が増えすぎることを抑制し、老化や病気を防いでいるのです。
つまり、セサミンは活性酸素を上手くコントロールすることによって、病気の原因となる体の外側からの原因と内側からの原因の両方に働きかける作用があるのです。これがセサミンが持つ、強い抗酸化作用の秘密なのです。
ビタミンEとの併用で効果アップ!セサミンの効果を高める方法
さて、本題のセサミンの効果を高める方法です。セサミンはビタミンEと一緒に摂取することにより、高い相乗効果が生まれます。
もともとビタミンEにも強い抗酸化作用がありますが、セサミンとビタミンEを同時に摂取することで、互いに抗酸化作用を高め合う働きが生じます。これを「抗酸化ネットワーク」といいます。
例えば、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、ビタミンEはそれぞれに抗酸化作用がありますが、ビタミンCはビタミンA(β-カロテン)の抗酸化力を高め、ビタミンA(β-カロテン)EはビタミンEの抗酸力を高める作用があります。
つまり、似たような性質を持つ成分を同時に摂取することで、互いの相性が良い場合には、他の成分の作用や効果を高める働きがあるのです。
同様に、セサミンとビタミンEは非常に相性が良い組み合わせで、同時に摂ることで、互いの抗酸化作用を高める強い働きが生まれるのです。
人間でも相性の良い人とパートナーになれば、お互いの良さを引き出し合いますね。
また、実はセサミンは体内に入る前の状態では抗酸化作用はありません。体内に吸収され、肝臓にある酵素によって変換され、はじめて抗酸化作用を発揮します。そのため、比較的、肝臓においての抗酸化作用が強いと考えられます。
一方、ビタミンEはそのままの状態で血液に運ばれ、全身の細胞や血管に作用します。「肝臓と全身」は「中心と外郭」のような関係で、互いの役割の場(バトルフィールド)を持つことで、相互に作用を高め合っていると考えられるのです。
こうしたセサミンとビタミンEの絶妙かつ、強い相互作用によって、互いに良い作用を引き出し合っているのです。セサミンとビタミンEはまさにベストコンビネーションといえるのです。